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Atelier de オジィ

ひろオジィの作業小屋雑記帖 

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雑記帖~懐メロは好きじゃない

前回EPOのライブの話を書いたので、続きとして雑記帖的に思いつきを書いてみたいが、音楽のシュミの話ですから全く個人的な感想に過ぎないことをあらかじめおことわりしておきたい。EPO公演の少し前、石垣島にあのベンチャーズ(!)がやってきて石垣市民会館大ホールで公演した。私は聴きにいっていないが地元新聞などに寄せられたお便りには懐かしいサウンドに酔いしれた、ン十年前のセイシュン時代にタイムスリップした、だのありがちなコメントが並ぶ。懐メロの世界であることは私にも想像できるし、お客様が2007年の新ベンチャーズサウンド(そんなのがあるかどうか知らないが)を求めているハズもない。私はこういった音楽、全く興味がない。ずいぶん前にポール・マッカートニーのソロ来日公演をテレビで見たときも、ビートルズ時代の名曲をほとんどそのままのアレンジで歌っていたのにアキレたことがあったが、ナツメロ風な演奏をすることに嫌気がささないのだろうか?それで異常に盛り上がる観客も私には不思議な感じがする。たぶん本人よりは招聘側の問題かもしれないけどね~。

ちょっと違う話かもしれないが、車のCMなどで大昔の大ヒットポップソングがよく使われるでしょう?ギルバート・オサリバンとかミシェル・ポルナレフとか・・・あれもその歌がヒットした頃の世代を購入層としてターゲットとしているのかもしれないが、なんで今更この曲を、と思うし、それもそのまんまで使用するのはいかにも安易である。

EPOは公演中にも言っていたが、とにかく新しいことをやっていかないとダメみたいな感覚が強いようで、今回は意識的に「皆さんお待ちかねの」昔のヒット曲も4,5曲やった。するとさすがに会場は盛り上がるが、私はやはりちょっと醒めてしまうのである。ただ前回書いたように、笹子氏の伴奏と新しいアレンジで、昔のレコードを模倣しているところは微塵もないところが素晴らしいと思うが、正直本人はあんまりやりたくないんだろうなと勘ぐってしまう。まあそれはともかく、音楽を中心にしながらまざまな分野に活動を拡げておられるのは素晴らしいと改めて思う。

またまた話が大幅にズレてしまいそうだが、今回のEPOライブは「満ち行きて」という曲ではじまった。これは今も出ているのかどうか、「聖き彼の人」というクリスマスアルバム風な4曲入りのCDのなかの一曲。とてもいい曲だと思うがあまりよく聴いた曲とはいえない、というのはオーケストラの伴奏がデコラティブ過ぎというのか、クドイ印象が強かったから。これが笹子氏のギターとともに歌われたとき、この曲の素晴らしさが十全にわかったと感じた。それは本当に美しいライブの始まりであったのだ。それで先日そのCDを取り出して聴いてみて再度この曲の素晴らしさを確認した。でもやっぱり気になってアレンジを見たらナントこの曲のアレンジ、千住明とあってまたビックリ。んーそうか。私は千住明さん、今の大河ドラマ(風林火山、だっけ)の曲の作曲者としてしか知らないんですが、これ一発で私はこの人は私とは縁のないヒトだと思ってしまったのである。あのようなまさに大河ドラマテーマ曲の語彙を駆使したような、しかも途中から長調に転調するあたり、新たに作曲されたにもかかわらず手垢にまみれた懐メロな響きに辟易するのは私だけだろうか?まあ、こういうのが上手、ウマイっていうんだろうがウマイというのは音楽家をにはほとんど意味のない形容である。

何の本だったか忘れたし正確でないと思うが、大江健三郎氏が武満徹氏と個人的に話していたとき、大江氏が(酔っ払って?)「この曲は(過去の)武満を模倣している」という意味のことを言って武満氏を非常に怒らせたという話があった。これがどの曲のことをいっているのか知る由もないが、例えばドビュッシーのような天才作曲家でも一歩過去に戻ったような曲を書くことがあると思う。それはスケッチに過ぎず彫塑されてまったく新しいものになることがほとんどにせよ。(比較的最近発見された「見出されたエチュード」などがその例ではないだろうか。まるで喜びの島、あるいはさらにさかのぼってピアノのために を書いた頃のドビュッシーのようである。しかしそれはドビュッシーのエチュード第二巻のアルペジオのための というドビュッシーのピアノ曲のなかでも最も美しく輝かしい曲の前身?ということになっているそうだ)(ちなみに私は華麗な名曲とされる「喜びの島」もちょっとその意味で凡庸な曲だと思っている)
自分の過去を模倣している、というのは芸術家にとって最高に強烈な批判であり、武満氏が激怒するのも良くわかる気がする。というかそれが芸術家といわれる方々なのであって、そういうことに無頓着なヒトはそれは芸術家とはいわないんだろう。

まさに雑記帖になってしまいました。
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