ウージの原点
今日のタイトルは、夏川りみのうたう、ゴリ(ガレッジセール)作詞の「ウンジュの原点(ふるさと)」のもじりで、とりあえず本日の内容とはあまり関係ありません。ここでは文字通り原点(げんてん)、でお願いします。ウージはさとうきびのこと。
今年の冬は石垣島も寒い。というか、沖縄の冬らしい天気、要するに北風で曇りや雨の薄暗い日が続く。例年より早く昨年末から既に石垣島製糖工場は稼働開始しているが、現在サトウキビの収穫まっさかり。大雨になると、カッパを着て手刈りをするのは可能だが、大型収穫機械(ハーベスター)での収穫は困難になる。ここのところ、雨模様の日が多く、ハーベスター稼働率はかなり低いようだ。
昨日午後、自宅で昼飯を終えて再度農園に向かう途中、郊外の大きな三叉路を通過するんだが、その道沿いにある広大なキビ畑は前日ハーベスターが入って一気に収穫を終えていた。道路際まで畑なので、ハーベスターによる刈り入れの際に舞い飛ぶ葉ガラが北風に飛ばされ道路の片側車線をほとんど覆うほどになっている。
路上に葉ガラが堆積した10メートルほどの区間の先に、「わ」ナンバーのレンタカーが停まっていて、葉ガラでスリップして停止したのか、とスピードを緩めて様子をチラっと見た。すると一人の女の子が車外に出ており、道路に飛び散った葉ガラの中に長さ50cmほどのキビの茎を発見した模様で、それをメチャクチャ嬉しそうに拾っていたのだった。「わーこれって拾っていいんだよね、もらっていいよねーヤッタ~!ラッキー!!すごーい!かじってみよ!」みたいな声が女の子の顔全体から発せられているようだった。一瞬にして私は彼女の横を通過しながらも、いいよいいよ好きなだけもってきな!となんとなくハッピーな気分になってつぶやいた。
沖縄観光デビューか、あるいはサトウキビの収穫風景を見るのが初めてなのだろう。そういえば私も、初めて道の両側から覆いかぶさるように生い茂るキビ畑の中の白い小道で、海からの風に吹かれながら、このような場所があるのかとただただ驚いて突っ立っていた日のことを思い出した。(それは沖縄本土復帰前、鹿児島県の沖永良部島でのことである)
きっとさとうきび畑の風景は多くの人にとって「沖縄への旅」の原点なのではないだろうか。
もちろんこれまで多くの沖縄の歌にうたわれているように、沖縄の人にとっても。
今年の冬は石垣島も寒い。というか、沖縄の冬らしい天気、要するに北風で曇りや雨の薄暗い日が続く。例年より早く昨年末から既に石垣島製糖工場は稼働開始しているが、現在サトウキビの収穫まっさかり。大雨になると、カッパを着て手刈りをするのは可能だが、大型収穫機械(ハーベスター)での収穫は困難になる。ここのところ、雨模様の日が多く、ハーベスター稼働率はかなり低いようだ。
昨日午後、自宅で昼飯を終えて再度農園に向かう途中、郊外の大きな三叉路を通過するんだが、その道沿いにある広大なキビ畑は前日ハーベスターが入って一気に収穫を終えていた。道路際まで畑なので、ハーベスターによる刈り入れの際に舞い飛ぶ葉ガラが北風に飛ばされ道路の片側車線をほとんど覆うほどになっている。
路上に葉ガラが堆積した10メートルほどの区間の先に、「わ」ナンバーのレンタカーが停まっていて、葉ガラでスリップして停止したのか、とスピードを緩めて様子をチラっと見た。すると一人の女の子が車外に出ており、道路に飛び散った葉ガラの中に長さ50cmほどのキビの茎を発見した模様で、それをメチャクチャ嬉しそうに拾っていたのだった。「わーこれって拾っていいんだよね、もらっていいよねーヤッタ~!ラッキー!!すごーい!かじってみよ!」みたいな声が女の子の顔全体から発せられているようだった。一瞬にして私は彼女の横を通過しながらも、いいよいいよ好きなだけもってきな!となんとなくハッピーな気分になってつぶやいた。
沖縄観光デビューか、あるいはサトウキビの収穫風景を見るのが初めてなのだろう。そういえば私も、初めて道の両側から覆いかぶさるように生い茂るキビ畑の中の白い小道で、海からの風に吹かれながら、このような場所があるのかとただただ驚いて突っ立っていた日のことを思い出した。(それは沖縄本土復帰前、鹿児島県の沖永良部島でのことである)
きっとさとうきび畑の風景は多くの人にとって「沖縄への旅」の原点なのではないだろうか。
もちろんこれまで多くの沖縄の歌にうたわれているように、沖縄の人にとっても。
Comment
2010.01.13 Wed 19:33 | カムイ #vUfEqGYA
沖縄に実際に行くまでは、サトウキビ畑がどんなものかはよくわからないですね。「ざわわの唄」やドラマの風景などでイメージはできますが、あのうっそうとして濃密な風景は自分の目にしないと実感できないものかもしれません。
私は初めての家族旅行のときに、残波岬までのジョギングでサトウキビ畑の中を走りました。強い風に揺れる畑の中を走っていると、自分一人が畑に取り残されたような感じになったものです。
私は初めての家族旅行のときに、残波岬までのジョギングでサトウキビ畑の中を走りました。強い風に揺れる畑の中を走っていると、自分一人が畑に取り残されたような感じになったものです。
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2010.01.13 Wed 21:52 | オジィ #-
カムイ様
石垣島では地形の関係もあってそれぞれのキビ畑の面積がそれほど大きくないので、一面のサトウキビに囲まれるような場所は沖縄本島の方が多いでしょうね。離島では大東島とか・・・。
サトウキビの品種改良も年々行われており、八重山のサトウキビはやや丈が低い傾向があります。また、これからの季節は銀色に輝く花穂が風物詩、であったはずですが、最近の品種は出穂が少ないようで、キビ畑の風景も少しずつ変わってきています。
石垣島では地形の関係もあってそれぞれのキビ畑の面積がそれほど大きくないので、一面のサトウキビに囲まれるような場所は沖縄本島の方が多いでしょうね。離島では大東島とか・・・。
サトウキビの品種改良も年々行われており、八重山のサトウキビはやや丈が低い傾向があります。また、これからの季節は銀色に輝く花穂が風物詩、であったはずですが、最近の品種は出穂が少ないようで、キビ畑の風景も少しずつ変わってきています。
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